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一人につきひとつの金融機関でしか開設できない?

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NISAの制度を知ると、「NISA口座は一人までしかもてないの?」とか、「別の金融機関でも口座をもてれば非課税枠を増やせるんじゃない?」などの疑問が出てくると思います。結論からいうと、NISA口座は複数の口座をもつことができます。しかし、それにはいくつかの決まりや条件があります。これから、その仕組みについて見ていきましょう。

税制改正により2015年1月から複数の口座がもてるようになりましたが、NISAの制度が開始された当初は、原則として一人一口座までと定められていました。たとえばAというネット証券会社でNISA口座を開設したら、5年間の非課税期間終了まで、ほかの証券会社などでは口座をもつことができませんでした。それが税制改正後、5年間の非課税期間終了前でもBという証券会社で、NISA口座をもつことが可能になりました。

このメリットとしては、「NISA口座を開設したはいいけれど取引手数料が思ったより高かったので、別のネット証券に口座を開きたい」とか「買いたい投資対象が別の証券会社にしか取り扱いがない」といった場合に乗り換えができるようになったことです。銀行やネット証券会社などのさまざまな金融機関の中から、自分にとって一番メリットのあるところを選択できるようになったので、NISA口座を利用した投資の幅が広がったといえるでしょう。

しかし、NISA口座を開設して取引を行った同年中は、他に口座を開くことはできないので、年が明けるまで待つ必要があります。つまり、別の金融機関でNISA口座を開けるのは、1年につき一口座ということです。また、複数の口座をもっていても、非課税投資枠がその分増えるわけではなく、1年につき120万円というのは変わりありませんので、その点注意が必要です。

別の金融機関でNISA口座を開く場合の手続きはとても簡単です。まず、現在NISA口座を開設している金融機関に、変更届を提出します。すると、非課税管理勘定廃止通知書という書類が送付されるので記入し、変更届と合わせてNISA口座を開きたい金融機関に提出すれば手続き完了です。

金融機関にとっては、5年間顧客をキープする決まりが撤廃されたわけですが、投資家にとっては簡単に変更することができるので、メリットの大きい改正といえそうです。NISA制度を促進させようと国も力を入れているので、情報にしっかりとアンテナを立てておくと、お得なチャンスをゲットできるかもしれません。